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こだわりの出汁をご紹介します!2023.03.28

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出汁のイメージ

「出汁を取る」と聞くと皆さんはどのようなイメージを持たれますか。「鰹節や昆布を常備していない」「時間がかかる」「面倒だ」などイメージを持つ方も多いかもしれません。さまざまな種類の顆粒だしが売られているので、だしを取っている人も少なくなっていると思います。
和⾷で多く⽤いられる「出汁」は、かつお節や昆布を煮出すところから始まり、旨味を引き出すために⾷材の切り⽅にも様々な⽅法があるなど、とても現代⼈の⽣活スピードにはなじみにくいことも事実ですよね。しかし離乳食で出汁を推奨するのには理由があります。今回は出汁の必要性を紹介させて頂きます。

ひよりの和ごはんが出汁にこだわる理由

離乳食の味付けは、味覚形成に大きな影響を与え、一生ものの味覚を作ると言われています。味覚形成は3歳までに急速に形成され、10歳頃にはおおむねベースができます。
離乳食を通してさまざまな味を知っていき、味・舌触り・食感・温度・見た目・匂いなど五感をフルに使用して食べ物を感じ、美味しさを学んでいく大切な期間です。この時期に濃い味(調味料の使い過ぎ)に慣れてしまうと味覚が正しく形成されず、食材本来の味が美味しく感じなくなってしまいます。また塩分や糖分の摂りすぎで、生活習慣病になるリスクも高まってきます。
子どもの味覚を育てるために大切なのは、味覚形成の基本である薄味!出汁に含まれる「旨味」を上手に使い、食材本来の味に対する感受性を高め、子どもの味覚を育てていきましょう。人は本能的に「旨味」を美味しい!と感じます。しっかりと出汁をとることで、素材の味を引き立て、素材が持つ自然な甘みを活かすことができるのです。そのためにも、調味料を使うのではなく、出汁を活かした料理が大切です。

厳選素材をご紹介

〇昆布【時期 】5ヶ月から

北海道の日高地方で取られた日高昆布を使用しています。 柔らかくて煮えやすく、味も良いです。

〇かつお【時期】7ヶ月から

ちきり清水商店「かつお厚削り」を使用しております。ちきり清水商店は創業天明2年の駿河湾を望む焼津の地で、伝統の手法を守りながら、鰹節の味と品質を追求している企業です。このこだわりのある鰹節を使用し、ひよりの和ごはんの「かつおだし」は香り高く、すっきりした上品なだしに仕上がっております。

〇いりこ【時期】9ヶ月から

宮崎県北部の門川町にある昭和24年創業。水永水産のいりこを使用しております。豊富な海の幸に恵まれた門川町には2つの漁港があり、そこで採れた良質ないりこは、脂が少なく外見もきれいに仕上がっております。上品なだしが出るのが特徴です。

〇椎茸【時期】7ヶ月から

宮崎県北部の美郷町にある大正元年創業。岡田商店の乾しいたけを使用しております。100年以上乾しいたけに関わり、一つ一つ手作業で原木で育った乾しいたけをお届けして頂いております。乾しいたけのうま味、香りは戻し方によって大きな差が出ます。乾しいたけの中には「うまみを生み出す酵素」と、「うまみを殺してしまう酵素」が含まれているのです。その「うまみを殺してしまう」酵素が働くのが、常温帯なのです。そのため、浸るくらいの冷水に浸して、ゆっくり冷蔵庫で一晩かけて戻しています。

最後に

今回は離乳食になぜ出汁が必要なのか、使用しているこだわりの素材たちについてご紹介させて頂きました。
ぜひ離乳食を通じて、出汁に含む「旨味」を上手に使い、食材本来の味に対する感受性を高め、子どもの味覚を育てていってください。

 

書いた人
Editor:鈴木幸子(ひよりの和ごはん栄養士)
離乳食は赤ちゃんにとってはじめての食事です。安全な材料でバランスの良いメニューを心がけています。