子どもの花粉症は年々増えています。発症率は、スギ花粉症だけでも5~9歳で30.1%、10~19歳で49.5%。つまり5~9歳の3人に1人、10~19歳の2人に1人がスギ花粉症なのです。(鼻アレルギー診療ガイドライン-通年性鼻炎と花粉症-2020年版より)
この数字からみてわかるように花粉症になるのは小学生ころからと言われていますが、最近は少ないながらも1歳過ぎでかかる子もいるそうです。小さい子はつらさを言葉で伝えることができないので、気になる症状が見られたら、早めの病院の受診をお勧めしています。
花粉症かも!?気になる症状は?
- 水っぽい鼻水や少し粘っこい鼻水が続く
- 外に出た時に目をかゆがる
- 目がぐじゅぐじゅしている
- いびきをかく
- よく鼻を拭く、こする
子どもの場合はくしゃみがあまり出ずに、鼻づまりが多い傾向にあります。これは、鼻が小さいからつまりやすく、つまると花粉が入ってこないことから、くしゃみも出ないということが原因のようです。
しかし、鼻づまりは見た目では分からないですよね。そこで、見分けるポイントとしては、口をあけているかどうかです。鼻で息がしづらくなっているため、口呼吸することが多くなっているはずなので、注意深く観察してあげてください。
食べ物で美味しく花粉症対策
花粉症対策に効果的だといわれる成分が腸内環境を整え、免疫システムを正常にする働きを持つものが有効だといわれており、一般食品だと以下のものがあげられます。
ヨーグルト・乳酸菌剤・ジャガイモ(ビタミンC)・ネギ・ニンニク・ニラ・ショウガ・ウド・フキ・シナモン(身体を温め冷えに強くなり、花粉症発作に効果)・ピーナッツ・干し柿・ゴマ・ユリ根(鼻閉による乾燥症状に効果)・クズ・ゴボウ・柿(急性副鼻腔炎の合併に効果)・山芋・ウコギ・ドジョウ・エビ(花粉症発作のだるさに効果)・わかめ、大根おろし(花粉症の民間療法について※厚生労働省より)
乳幼児期におすすめの食材は、発酵食品(ヨーグルト・納豆)・食物繊維(じゃがいも・レンコン・きのこ類)・すりごま・青魚などです。お子様の月齢に応じて食べられる食材を取り入れていくのはいかがでしょうか。
最後に
食べ物による花粉症の改善や予防は、薬とは異なり、即効性の有無の判断は難しく、個人差もありますよね。ただ、食物の摂取による免疫機能や健康維持に関与する栄養素はあります。
バランスの良い食事を基本とし、その上でそれらを取り入れることで、花粉症対策に繋がると考えて今回はご紹介させていただきました。ぜひご参考にしてください。